イタリア・ボローニャで見つけた絵本

私自身の作品がモノクロームであるという理由からなのかわからないですが、モノクロームの作品に引き寄せられました。特に、イタリア・ローマの出版社 Orecchio Acerbo Editore から出ているヘンゼルとグレーテルのイラストレーションに惹かれました。モノクロームの絵本作品を日本ではほとんど目にすることがなったので、私の絵本が世界の中でどのような位置付けを取ることができるのか疑問だったのですが、シンプルなモノクロームの絵本も受け入れられるのだなと実感することができました。日本では絵本といえば子供向けのイメージが強く、可愛らしいものが好まれますが、ヨーロッパの方だとヴィジュアル重視の作品が多く大人も楽しめる作品が多くあるように感じました。日本でこのような絵本は出てこないと思います。

ボローニャ現代美術館のショップでは、ボローニャ国際絵本原画展の期間中のためか、絵本と原画の展示も行われていました。作品は、鉛筆と黄色の絵の具で描かれたシンプルな作品で、黄色いレインコートを着た少年が雨と戦うお話で、グラフィカルで、コミカルで、ユーモアのある作風でした。こちらの絵本はボローニャ国際絵本原画展にも出展されていました。こちらの作品は、可愛らしい印象のイラストですが、色使いが整理されていて余白の使い方も面白いと感じた作品でした。


ボローニャ一人旅はここでおしまい。